「土日に休みたいから」と
転職した私が、
今ではNTT西日本グループの
フロントに立っている。
家族や友人との時間も大切でした。
以前は大手スポーツメーカーに勤めていました。学生時代にずっとバスケをやってきたこともあり、スポーツに関わる仕事に就きたかったからです。しかし1年も経たないうちに退職。その理由は、お休みがシフト制で家族や友人と合わなかったから。最初はそれでもいいと覚悟を決めて入社したのですが、友人たちと会えない状態が続くことで健全な心の状態が保てなくなり、「自分には家族や友達との時間が何よりも大切なんだ」ということに気づき、転職を決意。土日祝がきちんと休めることを第一条件にして転職活動を始めました。
正社員への「なり方」が明確。
ここで未来が見えた。
契約社員からのスタートということに、不安がなかったわけではありません。大学を卒業して正社員で入社し、1年も経たないうちに辞めてしまって、次に入る会社では契約社員。不安があったのは事実です。しかし面接の時に丁寧に説明いただいたことで、不安はなくなりました。契約社員のグレードBから始まり、グレードA、無期契約社員、そして正社員へ。それぞれのポジションに昇格するための売上目標なども明確に示されていたことで、「これなら段階を踏んで頑張れそう」と思えました。
「通信」が、子どもの安全を
守ることもある。
現在はCAとして、様々な中小企業の抱える課題をICTを通じて解決していく仕事をしています。印象に残っているのは、とある幼稚園での仕事。その幼稚園は道路を挟んで2つの建物がありました。本部として使っている広い建物内ではビジネスフォンを使用しており、建物内のどこにいても連絡が取れるのですが、道路を挟んだ向かい側の建物まではビジネスフォンが通じていませんでした。そのため、本部から別棟のスタッフを呼び出すために「トランシーバー」を使っていたそうです。たくさんの子どもが走り回る幼稚園では、スタッフ同士の連携が命。トランシーバーではあまりにも不便なので何とかなりませんか?というご依頼でした。そこでビジネスフォンの通信範囲を拡大する「内線延長」という手法を使い、別棟でもビジネスフォンが使えるように。幼稚園の先生のみなさんには「担任の先生が別の建物にいてもスグに連絡がとれるようになって、すごく便利になりました!」とたいへん喜んでいただけました。
新規開拓の営業は基本飛び込みで行います。時には「他社の機器で間に合っているからいらない」「本当に信頼できるのか?」など厳しいお言葉をいただくことも。でもNTTという看板のもと、本当に価値のある商材を提供しているという自負がありますし、きちんと説明をすればご納得いただけるお客さまがほとんどです。実際、私の提案で「インターネットが早くなった」「拠点間がネットワークでつながったことで、わざわざ他の拠点に出向いていく必要がなくなった」など業務効率が改善されたお客さまも多く、「次も何かあれば高田さんに依頼したい」とご指名をいただけることも増えましたね。
成績最下位だった私が、地域に関わる
大きなプロジェクトへ。
最初は「土日に休みたい」という単純な動機で入社し、入社当初は成績も最下位くらいでした。そんな自分が地域の企業のお困りごとをICTで解決するような仕事をし、多くのお客さまから信頼をいただいているなんて、自分自身でも驚いています。そして頑張り続けた結果、正社員をめざせるところまできました。正社員を意識したのは、自分に一番近い先輩が正社員に昇格した時ですね。その先輩から「次は高田さんの番だよ」と言っていただいたんです。その頃には私もビリから脱却し、真ん中ぐらいの成績を維持できるようになっていましたから「そうか、私も正社員をめざしていいんだ」と気づきました。
私のように、入社の理由なんて曖昧でも構わないですし、最初のほうはただがむしゃらにやるだけで、お客さまに貢献できていると実感する余裕はないかもしれません。でも仕事を覚えるにつれて少しずつ提案できる幅が広がっていくと、頼っていただけるお客さまも増えますし、そうなれば仕事がもっと楽しくなっていきます。「自分の提案が、地方の活性化に役立っている」。その自覚と責任を感じながら、これからも「フロントになる」というスピリットをもって金沢の街の活性化に貢献していきたいです。